今日の東京市場まとめ 2016/8/5

今日の相場:雇用統計発表を控えて株・為替は小動き。債券はBOEの追加緩和を好感して上昇。

今日の相場は今晩の米国雇用統計発表を控えて動意に欠ける展開となりました。

一方で債券市場の方はBOEが利下げだけでなく、量的緩和の拡大という市場予想を上回る措置を打ち出してきたことを好感して先物が20銭を上回る上昇となりました。

麻生財務相が40年債増発について、市場と相談をしながら、という発言を行ったこともあり、足許続いていた超長期ゾーン主導のスティープニングはいったん止まった形となりました。

今後の相場見通し:今晩の雇用統計次第。弱めの雇用統計を受けて一段のリスクオフの可能性も。

来週の相場は今晩の雇用統計の結果次第で上も下もありそうです。

非農業部門雇用者数は18万人増というのが市場予想となっています。

昨日も書いた通り、自分はすでに米国の雇用改善についてはピークを過ぎていると見ており、弱めの結果が出てもおかしくはないと思っています。

弱めの結果となれば米国の利上げは先送りとなり、ドル安円高へ。現在、101円前半にいるドル円は再度100円割れを試す展開が予想されます。となると、再び日本による為替介入の思惑が出てきますし、日銀の追加緩和期待も強まると思われ、100円を挟んだ攻防が始まるでしょう。ただ、前回のBrexit、原油暴落、チャイナショックといったようなショックが起こらない限りはこうした政府・日銀によるサポートが意識されやすく、日経15,000円、ドル円100円、いっても99円あたりが下値のメドとなりそうです。今、この時点で起こりうるショックとしては、雇用統計の結果が超絶悪い内容となり、米国の利下げすら意識されるような状況に陥ることでしょう。そうした場合、おそらく日本政府・日銀が動いてもどうしようもないととらえられて、あっさり1ドル95円あたりを目指す展開になると思います。