いきなりでてきたECBテーパリング説・・・
昨晩の海外市場:引き続き米利上げへの警戒が強い。さらにECBテーパリング説も浮上
昨晩は米国で当局者による利上げ支持発言が相次いだことで引き続きドル高株安債券安の流れ。
それに加えてECB内で現状の緩和的な金融政策を徐々に縮小させる方向でコンセンサスがとれているとの報道があり欧米債が大きく売り込まれています。
原油は小幅反落したものの、朝一から再び上昇に転じ、WTI先物は49ドル台乗せ。
リスクオン、というわけではないものの、米金利の上昇を受けてドル円が堅調に推移。102円台後半と様々なテクニカル指標における節目のあたりを推移しています。
今日の相場予想:欧米金利上昇は長く続きはしない
前日終値 | 方向 | 予想レンジ | |
日経平均先物(大証) | 16,720 | 横ばい | 16,600~16,800 |
ドル円 | 102.24 | 横ばい | 102.00~102.75 |
日本国債先物 | 152.10 | 下落 | 151.90~152.10 |
昨日のISM製造業指数が強めの結果となった流れから、当局者の利上げ支持発言が勢いづいた格好となっています。
ただ、12月利上げはすでに6割を超える織り込みとなっており、利上げ期待がそこまで米金利を押し上げる力を持っているとは思えず、昨晩の動きの震源地はやはりECBのテーパリング説にあったのかなと思います。
ただ、ECBが国債の買い入れ縮小を検討しているという報道ですが、これについて何かしらの裏付けがすぐに出てくるとは思えず、このまま宙ぶらりんになる可能性が高いです。
ないしはすでに当局者が火消しにかかっているという報道も出てきていますし、このネタでどんどん海外金利が上がっていく、ということはないと思われます。
ということは米金利上昇によるドル高円安ももうそろそろのところまで来ているのかなと。
日経平均もこのタイミングで17,000円を超えられないようだと、今回もまたレンジ内での推移に終わってしまいそうです。
今日はそういう意味で株、為替がさらに一段上を超えていくエネルギーはない、との見方から株、為替は横ばい。円債はこの水準をさらに買っていく状況にはなく、海外金利の上昇を素直に受けるということで下落予想としています。
↓よろしければポチっと応援よろしくお願いします!