昨晩の海外市場と今後の相場見通し 2016/9/2

地元から学生時代の友達二人が東京へ。土日は都内で東京グルメツアーとなりました。

昨晩の相場:雇用統計は市場予想比弱めだが、どちらかと言えばリスクオン的反応

注目されていた米雇用統計は非農業部門雇用者数が15.1万人と市場予想の18万人に届かず。

直後はドルが売られたものの、すぐに切り返し統計発表前の水準からややドル高方向で推移。

金曜朝のコメントで雇用統計が弱かった場合は大きく反応しづらいと書きましたが、まさかドル高方向に振れるとは。

15.1万人という数字が中途半端だったのでしょう。タカ派勢を黙らせるにはやや物足りない数字でもあり、相場の流れを逆回転させることはできなかったようです。

というわけでドル高株高債券安での東京戻り。

今日の相場見通し:今晩は米国休場。東京はまったく動かない可能性も。

海外時間にドル円は104円を超え、日経先物は17,100円超えとリスクオンの流れで帰ってきました。

米国が今晩はレイバーデーのため休場となっており、大きな動きは期待できなさそうです。

11時半から黒田総裁の講演が予定されており、月末の会合に向けた地ならし的な発言があるか注目が集まります。円債市場は明日の30年入札に向けてスティープニングの動きが継続しそうです。

今日の東京市場まとめ 2016/9/1

大火傷は癒えず・・・

今日の相場:株・為替は引き続き雇用統計を前に膠着状態継続、債券が重たい

本日の東京市場は昨日の流れをほぼ再現。

海外時間でISM製造業指数が予想外の悪化を見せたことでドル安が進行。

日経平均は17,000円を超えられず、ドル円も103円台を上下しました。

一瞬、為替が横場うなかで株が大きく下げる場面がありましたが、雇用統計前の利食いということでしょうか。

昨日と同じくJGB市場の雰囲気が最悪でした。昨晩は151円近辺まで下げた先物はISM悪化を受けてやや戻してスタート。そこから徐々に上を目指していたので、このまま調子を回復していくのかと思いきや、日銀が横やりを入れました。

10時10分の国債買い入れオペでは中期と長期への買い入れがアナウンスされました。超長期手動で弱い相場なのになぜそっちにオペが入らないのか・・・

日銀会合後に弾はとっておきたかったということでしょうか。その後先物が大崩れし、カーブはスティープニング。10年金利はマイナス2bpまで上昇しました・・・

今後の相場見通し:ついに雇用統計発表

今晩、そして来週の相場は完全に雇用統計次第。

今晩の雇用統計についての考え方は今朝のコメントをご参照ください。

一応自分の勝手な見通しとしては雇用統計は弱めの結果となり、ドル高が終了。ここまでの流れをすべて巻き戻しドル円が100円割れを再び目指す、というシナリオです。

それに対して日銀が月末の会合で対策をうまく打てるのか、次の焦点はそこになってくると考えています。

昨晩の海外市場と今後の相場見通し 2016/9/1

イベント自体は想定通りにこなされたのに、その後のマーケットの反応が予想と逆を行って撃沈・・・ 厳しいスタートを切りました・・・

昨晩の相場:ISM製造業指数が悪化。ドル高の流れが止まる。

昨晩は新規失業保険申請件数は市場予想比小幅強め。一方で米国製造業の景況感を見る上で重要なISM製造業指数が市場予想比弱め。景気回復と鈍化の分水嶺である50を割り込む結果となりました。

欧州時間からドルが堅調に推移し、ドル円が104円を目指す動きの中で日経平均先物は17,000円を突破。いい流れが出来ていましたが、ISMの数字を見て逆回転となりました。

結局、米株は小幅の下げ。米債は上昇。

さらに原油が続落し、WTIは43ドル前半まで。ロシアのエネルギー相が現状の50ドル近辺の価格帯は正常との認識を示したことから、月末に行われる非公式会合において生産調整で合意を得るのは厳しいという見方が広まりました。

今日の相場見通し:雇用統計次第・・・

本日は毎月恒例の雇用統計。

しかも今回は9月利上げの可能性を判断する超重要イベントとなっています。

ジャクソンホール講演から1週間でそれなりにドル安にベットしたポジションが減少したと思われますが、マーケット全体でどのくらいポジションに傾きが出来ているのかによって、雇用統計発表後の反応も変わってきます。

おそらくジャクソンホール講演からさほど時間がたっていないことから、まだどちらかと言えばドル売りサイドにポジションが傾いていると思われます。

とすると、雇用統計の数字が強ければドル買いポジションの構築余地が相応にある分、雇用統計の数字が弱かった場合にはここからさらにドル売りポジションを大きく作れるわけでもなく、ここ1週間の動きを全部戻す程度で終わるんじゃないでしょうか。

ちなみにドル単体で見た場合の位置としてよく参照されるICEが計算しているドルインデックスは米国が利上げした昨年12月のちょい手前で100をわずかに超えたあと、米国の利上げペースは緩慢なものになるってことで今年の5月に92まで低下。その後ブレグジットの話が出てきて97くらいまで上げて、現在95台半ば。というわけで、やはりこの1年くらいでいえばまだちょっとドル安サイドにいるようです。

ただ、雇用統計が終われば次は日銀の会合に関心が向き始め、緩和期待によりドル円は底堅く推移しそうです。

今日の東京市場まとめ 2016/9/1

月初から某証券会社の仕業で大火傷しました・・・

今日の相場:株・為替は雇用統計を控えて動意に欠ける展開。債券は入札無難通過も下げ止まらず

日経平均は16,900円台、ドル円は103円台前半でもみ合い。雇用統計の結果が見えるまでは17,000円を抜けたりすることはなさそうです。

今日動きがあったのは円金利マーケットの方。10年債入札はしっかりした結果だったにも関わらず結果発表直後こそ上に動いたものの、そこからはじり安の展開。

今回の入札は無難にこなされるとの予想が多かったので、ロングで構えていた人も多かったのでは。そういう人たちのロスカットも巻き込んで下げ幅を拡大したようです。

今後の相場見通し:海外市場は雇用統計を前に膠着か

今晩の海外市場は雇用統計発表前日ということでほとんど動意のない日となりそうです。

どちらかと言えば昨晩ADP雇用統計がよかったので、ドル高株安債券安でポジションを作る人が多いのかもしれません。

とはいえ目立った動きはなさそうです。

原油相場はアジア時間に小幅値を戻しているほか、中国ではまちまちの経済指標を受けて香港が上昇、上海が下落となっており方向感はなし。特に崩れそうな兆候はありません。

というわけで嵐の前の静かなマーケットとなりそうです。、

昨晩の海外市場と今後の相場見通し 2016/8/31

今日から9月がスタート。先月はポジションをそこそこ大きめにとりつつも、大怪我をすることはありませんでしたが、かといって大きく益が出せたわけではなく・・・ 今月はポジションサイズにもっとメリハリをつけて、儲けるところは儲ける、守るところは守るというトレードをやっていきたいです。

昨晩の相場:強弱まちまちの指標にドルが水準を小幅切り下げて推移

昨晩は注目されていたADP雇用統計が予想通りしっかりの数字。一方でシカゴ購買部協会景気指数が弱めとまちまちの結果。

ADP雇用統計に反応してさらにドル高が進むのかと思いきや、結局ドルインデックスは96.0付近へやや水準を切り下げて推移していました。ドル円はほぼ変わらずの103円台前半。

それよりも米国の原油在庫が予想外に積み上がっていたことがわかり、原油が大幅下落。これを受けて米株が下落しました。

米債は中長期中心に小幅の下げ。こちらは素直にADPの数字に反応していたようです。

今日の相場見通し:ドル高の影響がもっともはやく出てくるのは原油相場か

昨晩は原油価格が大幅下落。在庫の積み上がりが意識されたようですが、なんだかんだでドル高の影響がじわじわ効いてきている気がします。

昨年12月に米国が実際に利上げを行って、その後1月、2月は原油価格の下げと人民元不安が相場のテーマとなりましたが、同じ流れを繰り返そうとしている気がします。

原油の下げが止まらず、米株が上昇を止めることになると、利上げ期待の織り込みが進まず、またふりだしに戻る、ということになりそうです。

昨年末はECB、BOJの金融政策が失望的なものに終わり、原油・人民元安の中で市場が希望を見いだせなかったというのもセンチメントの悪化に影響していたと思われます。

そういう意味では原油安がこのまま続いた場合、9月の日銀会合に向けて催促相場が形成される可能性も高まってくるかと思われます。

引き続き金曜日の雇用統計発表に向けて米国の金融政策に焦点が集まることになるんでしょうが、あまりに原油安が進みすぎると、利上げの可否ではなく、もっと悲観的なシナリオが市場のテーマになりうる、という話でした。