昨晩の海外市場と今後の相場見通し 2016/8/31

今日から9月がスタート。先月はポジションをそこそこ大きめにとりつつも、大怪我をすることはありませんでしたが、かといって大きく益が出せたわけではなく・・・ 今月はポジションサイズにもっとメリハリをつけて、儲けるところは儲ける、守るところは守るというトレードをやっていきたいです。

昨晩の相場:強弱まちまちの指標にドルが水準を小幅切り下げて推移

昨晩は注目されていたADP雇用統計が予想通りしっかりの数字。一方でシカゴ購買部協会景気指数が弱めとまちまちの結果。

ADP雇用統計に反応してさらにドル高が進むのかと思いきや、結局ドルインデックスは96.0付近へやや水準を切り下げて推移していました。ドル円はほぼ変わらずの103円台前半。

それよりも米国の原油在庫が予想外に積み上がっていたことがわかり、原油が大幅下落。これを受けて米株が下落しました。

米債は中長期中心に小幅の下げ。こちらは素直にADPの数字に反応していたようです。

今日の相場見通し:ドル高の影響がもっともはやく出てくるのは原油相場か

昨晩は原油価格が大幅下落。在庫の積み上がりが意識されたようですが、なんだかんだでドル高の影響がじわじわ効いてきている気がします。

昨年12月に米国が実際に利上げを行って、その後1月、2月は原油価格の下げと人民元不安が相場のテーマとなりましたが、同じ流れを繰り返そうとしている気がします。

原油の下げが止まらず、米株が上昇を止めることになると、利上げ期待の織り込みが進まず、またふりだしに戻る、ということになりそうです。

昨年末はECB、BOJの金融政策が失望的なものに終わり、原油・人民元安の中で市場が希望を見いだせなかったというのもセンチメントの悪化に影響していたと思われます。

そういう意味では原油安がこのまま続いた場合、9月の日銀会合に向けて催促相場が形成される可能性も高まってくるかと思われます。

引き続き金曜日の雇用統計発表に向けて米国の金融政策に焦点が集まることになるんでしょうが、あまりに原油安が進みすぎると、利上げの可否ではなく、もっと悲観的なシナリオが市場のテーマになりうる、という話でした。

2016年9月1日 昨晩の海外市場と今後の相場見通し 2016/8/31 はコメントを受け付けていません。 マーケットコメント