イベント自体は想定通りにこなされたのに、その後のマーケットの反応が予想と逆を行って撃沈・・・ 厳しいスタートを切りました・・・
昨晩の相場:ISM製造業指数が悪化。ドル高の流れが止まる。
昨晩は新規失業保険申請件数は市場予想比小幅強め。一方で米国製造業の景況感を見る上で重要なISM製造業指数が市場予想比弱め。景気回復と鈍化の分水嶺である50を割り込む結果となりました。
欧州時間からドルが堅調に推移し、ドル円が104円を目指す動きの中で日経平均先物は17,000円を突破。いい流れが出来ていましたが、ISMの数字を見て逆回転となりました。
結局、米株は小幅の下げ。米債は上昇。
さらに原油が続落し、WTIは43ドル前半まで。ロシアのエネルギー相が現状の50ドル近辺の価格帯は正常との認識を示したことから、月末に行われる非公式会合において生産調整で合意を得るのは厳しいという見方が広まりました。
今日の相場見通し:雇用統計次第・・・
本日は毎月恒例の雇用統計。
しかも今回は9月利上げの可能性を判断する超重要イベントとなっています。
ジャクソンホール講演から1週間でそれなりにドル安にベットしたポジションが減少したと思われますが、マーケット全体でどのくらいポジションに傾きが出来ているのかによって、雇用統計発表後の反応も変わってきます。
おそらくジャクソンホール講演からさほど時間がたっていないことから、まだどちらかと言えばドル売りサイドにポジションが傾いていると思われます。
とすると、雇用統計の数字が強ければドル買いポジションの構築余地が相応にある分、雇用統計の数字が弱かった場合にはここからさらにドル売りポジションを大きく作れるわけでもなく、ここ1週間の動きを全部戻す程度で終わるんじゃないでしょうか。
ちなみにドル単体で見た場合の位置としてよく参照されるICEが計算しているドルインデックスは米国が利上げした昨年12月のちょい手前で100をわずかに超えたあと、米国の利上げペースは緩慢なものになるってことで今年の5月に92まで低下。その後ブレグジットの話が出てきて97くらいまで上げて、現在95台半ば。というわけで、やはりこの1年くらいでいえばまだちょっとドル安サイドにいるようです。
ただ、雇用統計が終われば次は日銀の会合に関心が向き始め、緩和期待によりドル円は底堅く推移しそうです。