今日から日経平均、ドル円、JGB先物の予想を掲載していきます。
先週末の相場:Fedのハト派スタンスの織り込み進む。原油が再び大幅下落。
先週末23日の海外市場ではサウジアラビアの当局者が28日開催の非公式会合を単なる意見交換の場とし、生産調整に至るような決定を行うようなことはない、と発言。原油価格が大きく下げました。
これを受けて米株が下落。
米債も長期、超長期が売られました。原油安で強含んでもよさそうですが、前日までに大きくフラットニングが進んだ反動の方が大きかったということでしょうか。一方、中短期ゾーンはFedのハト派スタンスを織り込む流れで堅調に推移し、カーブはツイストスティープニングしました。
この日、ボストン連銀のローゼングレン総裁が早期利上げを支持する発言を行いましたが、そもそも市場は次回利上げを12月と見ており、市場の認識とのずれはないとの見方からマーケットインパクトは限定的でした。
今日の相場予想:材料難の中、原油安による米株安を受けてリスクオフが進む
前日終値 | 方向 | レンジ | |
日経平均先物(大証) | 16,570 | 下落 | 16,250~16,600 |
ドル円 | 101.02 | 横ばい | 100.00~101.75 |
日本国債先物 | 151.76 | 上昇 | 151.75~152.00 |
本日は米株安の流れを受けて日本株も軟調な展開が見込まれます。
ここ最近ではドル高による米株安が頻繁に見られました。その場合、ドル高円安となり、日本株は為替にサポートされて大きく下げることはあまりありませんでしたが、先週末は原油安による株安という要素が強かったため、日本株もやや値幅をもって下げてもおかしくありません。
相場のテーマとしても先週のBOJ、FOMCという2大イベントを通過し、目先の大きな話題が特にないため、今週28日に産油国の非公式会合が行われることもあって、原油価格の動向に注目が集まりそうです。
ドル円については特に相場を動かす材料が不足しており、方向感なく推移しそうですが、どちらかと言えば原油安が嫌気されてリスクオフの円買いという流れに傾きやすいと思われます。
円債市場は明日に40年債入札を控え、米債安もあってここまで進んだフラットニングは一旦止まってもよさそうです。ただ、今週だけで日銀による超長期債の買い入れが2回残されているため、さほど大きく下げる心配もなさそうです。
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