BOJ、FOMCと2大イベント通過。
昨晩までの相場:BOJ、Fedの動きで中央銀行への信頼が戻る
21、22日の海外市場は日米の中央銀行会合を経てドル安株高債券高とリスクオンの展開。
9月前半にはECB、BOEが政策維持を決め、グローバルに中央銀行が緩和的な政策に消極的だとの見方が広まり、失望的なムードが高まっていましたが、日米の中央銀行が市場に寄り添ったスタンスを示したことで再び中銀に信頼が戻った格好となっています。
日銀は金利水準をターゲットとする政策を導入することでこれまでの金融緩和の副作用の克服をめざし、Fedは年内の利上げ回数を2回から1回へ、長期金利の見通しを引き下げ、ハト派的なスタンスを示しました。
原油価格はサウジアラビアとイランが会合を行ったことが伝わり上昇しています。
今日の相場見通し:日本株はグローバルなリスクオンとドル安円高の綱引きに悩む
2大中銀イベントを通過したことで一旦はリスクオン入りしたわけですが、日本国内に限って言えばそう簡単に割り切れないところがあります。
まずはマイナス金利深掘りが回避されたことで銀行株主導で上昇していた日本株ですが、日銀会合後の総裁会見でマイナス金利はさらにマイナス幅を拡大する可能性があると黒田総裁が発言したことで、今朝は銀行株が売られて始まっています。
さらにFedのハト派スタンスによってドル安円高が進み、日本株にとっては明らかに逆風が吹いています。
ここからはグローバルなリスクオンムードと円高進行、この相反する二つの要因に対して日本株がどちらに振れるのかという綱引きになります。
ここ最近はどちらかと言えばグローバルな雰囲気に引きずられて動いていましたが、再びドル円が100円を割ってくると風景も変わってくると思います。
そして、今回の日銀新政策導入の震源地である円債市場。
これから日銀と市場との間で何度もキャッチボールをやりながら適切なイールドカーブの居所を探ることになります。
相当な時間がかかると思われますが、そういう意味では日銀と市場との間で答え合わせが終わるまで、外のマーケットに大きな影響を与えることはなさそうで、外界と分断された時間帯が続きそうです。
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