先週の市場&来週以降の見通し:とりあえずジャクソンホールに備える

今年初投稿・・・ちゃんと生きてます・・・

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先週の東京市場:地政学リスク、トランプ大統領を巡る混乱、欧州テロ・・・

先週は引き続き北朝鮮を巡る地政学リスクが影を落とす中、米国ではトランプ大統領の人種差別的なスタンスを巡って批判が高まり、側近が政権を離れるなど政権の結束力の弱まりを意識させる状況となりました。また、欧州ではスペイン、フィンランドでテロ事件が発生するなど、リスクオフ材料に事欠かない一週間でした。

堅調だった米株も上昇トレンドから外れつつあり、米金利も低下。リスクオフ環境の中で金利差縮小もあって円高が進んだことから日本株も煽りを食って下げています。

S&P500は75日移動平均線割れ。日経平均は25日平均割れ、一目均衡表の雲を下抜けるなど日米ともに株価はテクニカル的に下方向に行きそうな状況です。

来週以降の相場見通し:ジャクソンホールで主要国の金融政策スタンスを再確認

来週最大の注目イベントは24~26日に米国で開催されるジャクソンホール講演です。

6月末にECBのドラギ総裁が予想外にタカ派な発言をしたことで欧州発の金利上昇を招き、市場が沸いたわけですが、さらにこの講演でスピーチすることが伝わったことでドラギ総裁の真意を確認しようと、ジャクソンホール講演に一気に注目が集まりました。ただ、先週にはドラギ総裁が金融政策について発言することはない、という関係筋のコメントが出たこともあり、ジャクソンホールに対する関心はやや落ち着いた状況にはなっています。また引き続き北朝鮮を巡る地政学リスクも材料とされそうです。先週、北朝鮮がアメリカの行動を見守る、とスタンスを和らげたことであまりマーケットインパクトを与えるような材料にはならなさそうですが、月曜日には米韓合同軍事演習が実施されることもあり、何かしら挑発的な動きが出てくる可能性には注意が必要です。そして、トランプ政権を巡るゴタゴタ。すでに数名の政権関係者が更迭、辞任により政権を去っていますが、状況は収まりを見せておらず、状況が改善しないと時間の経過とともに米国市場のリスクセンチメントを冷やすことになりそうです。というわけで、地政学リスクや米政権の混乱に関して突発的なヘッドラインには警戒しつつも、メインシナリオ的には週末のジャクソンホールに備える一週間となりそうです。先週まででかなりリスクオフ方向にポジションが傾いたものと思われるので、そうしたポジションをいったんジャクソンホール前に利食う人が出てきてもおかしくありませんね。といっても北朝鮮問題、米政権の混乱が収まらない限り、そうしたポジションを一気に巻き戻すわけにもいかないので、動意に乏しい一週間となりそうです。

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2017年8月20日 先週の市場&来週以降の見通し:とりあえずジャクソンホールに備える はコメントを受け付けていません。 マーケットコメント