来週の日銀は無風通過、そしてX’mas休暇へ|先週の相場と今後の見通し

日経平均は連日の上昇。年内に大台に乗せられるのか?!

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先週の相場:FOMCで米国が利上げ、2017年の利上げは3回との見通しを公表

先週はFedがFOMCで今年初の利上げを実施。

利上げ自体は市場がほぼ100%織り込み済みだったわけですが、一緒に発表されたドットチャートと呼ばれる今後の金利見通しにおいては2017年の利上げ回数が前回2回だったのに対して3回へと引き上げられました。さらに長期見通しの金利水準も引き上げ。

市場はトランプ新大統領の就任前であり、まだ不透明な要素も強い中、ハト派的なトーンを維持するのではと踏んでいたため、予想以上にタカ派的なアクションに驚かされました。

まず米金利は10年で2.6%を超えて上昇。ドル高が進行し、ドルインデックスは101台から103台へ。ドル円は115円台から一気に118円台へと駆け上がりました。

一方、米株はFedのタカ派的な態度をネガティブにとらえて下落。連日の最高値更新を続けていましたが、やや頭打ちを思わせるような動きとなっています。

東京市場では米金利の上昇、そしてドル高円安基調を受けて日経平均は19,000円台前半から半ばへ上昇。日本株は米国の金利先高期待によるドル高円安が下値をサポートするものの、米株が崩れかけているため、やや勢いに欠ける展開となっています。

また、米金利の上昇を受けて円金利もひっぱり上げており、10年金利は日銀がターゲットとする0%から離れて一瞬+0.1%をタッチ。連日指値オペや従来オペの増額が意識されマーケットがざわついています。

来週以降の相場見通し:海外はクリスマス休暇に突入、イベントもなく動意に欠ける展開か

来週末はクリスマス。欧米ではクリスマス休暇に入り、市場参加者が激減するため、あまり大きくマーケットが動くことはなさそうです。

ただ、先週末の米国市場では米国の無人潜水艦が公海上で中国に拿捕されたというニュースを受けてリスクオフムードが広がり、株価が下落しました。

この件については週末の間に中国が米国に潜水艦を返却することに合意したとのニュースが流れており、週明けのマーケットはリスクオンで反応しそうです。

その後についてはやはりクリスマス休暇前ということでいったんポジションを縮小する動きが広まりそうです。

先週のFOMC以降、米金利の上昇、ドル高方向にポジションが傾いていたと思われ、その逆回転的な動きが起こりやすいと思われますが、一方で金利の先高観測は年明け以降も意識されそうですし、大幅なポジション調整は怒らないと思われます。

来週の日銀金融政策決定会合は特に日銀が動くことはないと思われ、市場でも何かやると思っている人は少数のようです。

全体的に株、為替、金利、各マーケットそれぞれ大きな水準調整はなく、横ばう予想をしています。

 

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2016年12月19日 来週の日銀は無風通過、そしてX’mas休暇へ|先週の相場と今後の見通し はコメントを受け付けていません。 マーケットコメント