昨晩の海外市場と今後の相場見通し 2016/8/18

昨晩の相場:前日のFOMC議事録を受けたドル安が継続。

昨晩の海外市場は前日発表されたFOMC議事録のハト派的な解釈からドル安基調が継続しました。

これを受けて商品市況が堅調。原油は6日続伸となり、米株は上昇。Fedのハト派スタンスが続くとの思惑で米債も上昇となっています。

経済指標はフィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想通り、失業保険申請件数が強め。サンフランシスコ連銀総裁が利上げを支持するコメントを出すなどしましたが、あまり材料視されませんでした。

今日の相場見通し:ドル円が100円割れを継続する時間が長引くほどに株安圧力

ドル円は夜間に再び100円台に戻すも、朝まで耐えきれず、現在は99円台後半を推移しています。

ドルインデックスは94台前半まで下落しており、円サイドでなんとか踏ん張っているような状況です。

日経先物は前日からほぼ変わらない水準におり、株、為替共に膠着した状態です。

今後、99円台にとどまる時間が長引けば、徐々に株価は下値を切り下げてくると思われます。

現在の水準というのは長期のスパンで見ると2011年10月末につけた75.35と2015年6月につけた125.86の半値戻しである100.60を下回る水準におり、この下となると38.2%戻しの94.64というレベルまでメドがないという状態です。

ドルサイドの要因でドル円が下げている中で、為替介入もやり辛く、口先介入だけでいつまでこの水準を維持できるかわかりません。少なくとも1週間後のジャクソンホール講演までは持久戦が続くことになりそうです。

日経平均は近いうちに16,000円割れを試す流れをやるかもしれません。日銀のETF買いサポートがあるので、そのまま下げ続けるイメージは持っていませんが。

2016年8月19日 昨晩の海外市場と今後の相場見通し 2016/8/18 はコメントを受け付けていません。 マーケットコメント