今日の相場:政府から口先介入が入るも、ドル円は100円割れ、株価弱含み
今日の東京市場では再びドル円が100円割れ。昨晩発表のFOMC議事録が市場想定ほどのタカ派的な内容ではなかったことからドル安円高が進行しました。
日銀、金融庁、財務省が情報交換会合を開く、というヘッドラインで100円台に戻しましたが、後場には再び99円台突入。浅川財務官からも牽制発言が出るなど、100円割ったらいつも見る景色、という感じで市場ももう慣れてしまってるんでしょう。
日経平均は朝から弱めの推移でしたが、後場に入ると日銀のETF買いが来なかったとの思惑からドル円はさほど動いていないのに徐々に緩み始め、1.5%程度の下げとなりました。
JGBは注目されていた5年債入札をしっかりとこなし、思ったより伸びないなというイメージではありましたが、カーブは手前中心に強含み、ブルスティープしました。
超長期ゾーンは来週火曜に入札を控える20年が重ため。それより長いゾーンは昨日のオペの結果が効いているのか堅調に推移していました。
今後の相場見通し:8月26日までドル円100円台回復は厳しいか、株が日銀の買い期待だけで価格を維持できない可能性も
今回のドル円の下げはドル安主導の下げとなっています。足許の経済指標が米経済の明確な回復を示せない中で、Fedの利上げに対するトーンも緩んできているようですので、このドル安トレンドは少なくとも来週末のイエレン議長によるジャクソンホール講演まで変わりそうにありません。
その間、日銀のETF買いに対する期待だけで株価を維持できるのか、少々判断が難しい状況です。
とはいえ、16,000円を割るような下落は日銀だけでなく、年金勢の買いも入るでしょうし、可能性として低いかと思われます。