今日の相場:ドル円が引けにかけて一気に101円台乗せ、株高債券安へ
今日の東京市場は円安株高債券安とリスクオンの流れとなりました。
昨晩の海外市場は米当局者のタカ派発言を受けたドル高が進行し、リスクオフとなっていましたが、その流れをほぼ無視する展開。お盆相場で閑散な中、需給要因で動いていた、という感じでした。
特にその動きが際立ったのが後場14時前後のところ。ドル円がいきなり上昇し始め、あっさり101円台に乗せました。
この動きを見た株が上昇、円債はちょうど下げ止まって反発に転じつつあったタイミングに水を差されてしまった格好となり、再び下落となりました。
円債は終始軟調な展開となりました。長期、超長期に日銀の買い入れオペが打たれましたが、超長期ゾーンが弱めの結果。
長期ゾーンは無難な結果だったと思いますが、明日の5年債入札を控えてあまり上げてほしくない人がいたのか、後場も大きく伸びることはありませんでした。
今後の相場見通し:FOMC議事録待ち。国内はそれを受けた円の動き次第。
今晩はFOMC議事録が出てきます。日本時間朝3時です。
昨晩は連銀総裁から立て続けにタカ派的な発言があり、このところ続いていた米国の利上げ観測後退の流れを巻き戻していました。
特に驚きだったのが、NY連銀のダドリー総裁の発言。9月利上げもありうるという内容でしたが、実は彼、別のタイミングで正式なコメントを出す予定だったのを、急きょ昨日コメントを出してきたんです。
Fedとしてもこのところの年内利上げは厳しいかもしれない、というマーケットのコンセンサスをなんとかして軌道修正したかったように見えます。
となると、今晩の議事録もタカ派よりに作成されている可能性が高いです。となると、とりあえず米国市場はドル高株安債券安という昨晩の流れをやりそうです。
東京市場がその流れを継ぐのかどうかは今日の動きを見る限り円の動き次第でしょうか。
海外市場の動きと国内の需給要因の綱引きという格好になっており、ちょっとポジションに傾きをつけ辛い状況ですね。