今日の相場:ドル安円高の流れから株安。週末の金融庁ネタで円債は重たい。
今日の東京市場は先週金曜の米小売売上高が市場予想を下回った流れでドル円が101円台前半を推移。
日経平均は上を試す局面も見られたが、取引終盤にかけて徐々に下落基調へ転換。最終的には0.3%安となりました。
円債市場は海外金利の低下を受けて堅調に推移すると思いきや、中長期ゾーンが終始重たい展開となりました。
週末に金融庁が日銀に対して、マイナス金利導入によって3メガバンクで少なくとも3000億の減益要因となることに懸念を伝えた、との報道があり、先物中心に軟調な展開となりました。
一方で超長期ゾーンは月内の受給環境を好感してか引き続き堅調で、カーブはツイストフラットニングしました。
今後の相場見通し:日経平均が17,000円を超えるにはドル高材料が必要 水曜のFOMC議事録に注目
日経平均は17,000円を目前に、これまで無視し続けていた為替水準を少しは気にするようになってきたようです。
次回日銀会合までひと月以上あるため、国内要因でここから日経平均が17,000円を超えていくにはちょっと材料不足です。
となると何かしらのドル高材料が必要となります。
目先あるとすれば明日の米消費者物価指数、それから水曜のFOMC議事録でしょうか。
特にFOMC議事録でFedのタカ派的なスタンスが示されたりすると一転してドル高へ逆戻りする可能性があるので要注目です。
ただ、Fedとして9月利上げの期待をここから盛り上げたがっているとも思えませんし、そうしたタカ派的なトーンは示されないと予想しています。
というわけで、一旦16,000円台前半あたりまで調整してもおかしくないと思ってます。